RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
無垢フローリングと無垢の巾木、木の温もりを感じるお部屋。
大阪府大阪市 2022 /Sep/ 29 updated「木の温もりが本当に落ち着くんですよ」と話すマンション・オーナーMさん。大阪・福島のオークビアという賃貸マンションのワンルームをDEN PLUS EGGでフルリノベーションしました。DEN PLUS EGGでのリノベーションは、このマンションで今回が2室めとなります。
Mさんはオーストラリアで約6年カフェを経営したことがあり、そのときの会社の名前を受け継いでマンションにOAK BEER(オークビア)と名付けました。マンション1階の店舗スペースでかつての経験を活かしカフェを始めようと設計会社を探しているところ、知人から勧められた「DEN PLUS EGG」を気に入り店舗デザインを依頼しました。
初めてDEN PLUS EGGの苦楽園のオフィス(通称・緑のお家 / 現D+E MARKET)を訪れたMさん、ナチュラルな植栽に彩られた小径を通ってオフィスの入り口へ、ドアを開け目に飛び込んできた景色を見て、「こんなのいい雰囲気のオフィスがほんとうにあるんだ」と、とても強く印象に残ったと言います。アンティークのドアや木の大きなテーブル、壁の色などそのすべてが好みでした。そしてオープンした『cafe oaks』は、ヴィンテージのキャビネットやテーブルに無垢のオークの扉などを使った理想的な空間になりました。(現在そのカフェは閉業して、ワインショップとして貸し出しています)。
その後、約30年に渡る借り主が退出することとなり、35㎡の賃貸ルームの一室をフルリノベーションすることになりました。迷うことなくDEN PLUS EGGに依頼したMさんの希望は、賃貸であっても妥協をしない設えでした。
まずは古くなった水回りを充実させ、トイレ、お風呂、脱衣所兼洗濯機置き場をセパレートする間取りに変更。30年前の古いお風呂の配管を取り付け直して、フロアのレベルを下げて最新のユニットバスを入れました。築年数が経っているのに、水回りはまっさら。要所要所にタイルを使った洗面やトイレは、まるでカフェのトイレのようなステキな空間。洗面所にはオークの木枠の室内窓をつけて、少し自然光が入る設計になっています。
広々とした空間を生かすためにキッチンはシンプルなI型のオリジナルキッチン、白いタイルとブルーグレーのキャビネットでシンプルに。ワンルームの一面(2間分)をルーバー扉の収納にして、半分はクローゼット、半分は食器が収納を考えたデザインにしました。
室内はすべて無垢オーク・フローリング、特筆は無垢材の巾木。無垢の巾木を製作及び使用している設計会社はほとんどなく、また希望する施主も少ないのですが、Mさんは賃貸ルームであるにもかかわらず、いい空間づくりに欠かせない妥協のない建材を選択しました。「木の温もりは本当に落ち着きますね。アイボリーやグレーの色のコントラストなども飽きないですし、木は使い込むほどに馴染んでいく感じがいいんです」とMさんは言います。
「この雰囲気を本当に好きで気に入った方に借りてほしいですね。今後も部屋が空いたらDEN PLUS EGGにリノベーションをお願いしようと思っています。毎日長い時間を過ごす場所だから、本当にいい素材を使いたいんです。こういうお部屋に住んだら、仕事で疲れて帰ってきても心の底までほっとすると思います」と。そして、このお部屋があまりにも気に入ってしまったので、いっそ自分が住んでしましたいと言って笑います。