RENOVATION / NEW HOUSE / STORE DESIGN
ひとり暮らしの理想が詰まった日当たりのいい部屋。
大阪府大阪市 2021 /Sep/ 04 updated
アクセサリーの作家さんでもあるHさん。アトリエも兼ねた自邸です。
キッチンからパントリー、そしてダイニング、リビング、ベッドルームまでがゆるやかにつながっている大きな一つの空間としてデザインされた、心地いいひとり暮らしお部屋が誕生しました。調理スペースからパントリーを回遊できる使いやすいキッチン、仕切り壁とカーテンで区切る開放的なベッドルーム、玄関は廊下とストックルームに取り付けた勝手口の両方を使えるユニークな設計です。
「リノベーションするにあたりたくさん実現したいことがありました。玄関からリビングに続くヘリンボーンの床、玄関を広くして圧迫感を減らし光を取り入れたい、など。そのほかにも長年愛用している家具たちの居場所もつくりたいなど、希望を詰め込んで自分で描いた間取りやスケッチを持参して打ち合わせに行きました。
当初キッチンは対面にしたかったのですが、構造上難しいことがわかり壁付けに変更しました。けれどその結果、大きい空間ができてダイニング&リビングからパントリー兼書斎を回遊できる広々とした空間になり、今ではこれで良かったなぁと思っています」とHさん。
リノベーションの場合は、既存の建物の構造や建材によって希望通りのデザインにできないこともよくあります。けれどそれを受け入れて新しい提案をしたり、むしろ逆手に取ったデザインで希望以上のプランに仕上げたりすることがDEN PLUS EGGのリノベーションの目指すところでもあります。

子どものころから描いた夢を叶えたHさんのお気に入りとは。
小さなころから間取りの載っているチラシが入ると無心に眺めていたというHさんは、インテリア関係の学校を出ながらも仕事としてではなく、趣味の一つとしてお部屋のコーディネートを楽しんできました。3年ほど前から本腰を入れて物件情報を見ていたところ、ようやくリノベーション前に出されたこの部屋と出会います。
物件を探し始めると同時に、長年の夢を叶えてくれる設計会社を探し始めました。すると好きな事例の写真に出会って施工会社を見るとDEN PLUS EGGであるということが何度も起こったので、苦楽園で春と秋に開催されてきたDEN PLUS EGG蚤の市にも出かけたと言います。「緑のお家(現『FLUFFY AND TENDERLY』)を見たときは、本当にステキだな、と思いました。なので、この物件を見つけたときはすぐに相談をさせてもらいました」とHさん。
完成したお部屋を見て特にお気に入りの所はありますか?と尋ねると考え込んでいたHさんでしたが、後日メセージが送られてきました。「お気に入りの場所をご質問いただいたときにはすぐに答えられなかったのですが、全部ですね(笑)。キッチンを変更した以外はほぼイメージをカタチにしていただけました。これから、手持ちの家具をペイントしたり、玄関とつながる真鍮の見切りで区切られた部屋はクローゼットにする予定です。新しいモノと古いモノをMIXして、なじむ空間にしていきたいですね」。
写真は、オープンハウスの際にD+E MARKETのアンティーク家具と雑貨でディスプレイをした空間です。ベッドルームとなる場所にはラグが敷かれています。これからHさんが入居して、理想の空間をつくられたときに再び訪問できることができたなら、改めてお伝えしたいと思います。
壁付けキッチンにしたのでダイニングルームがゆったり。
LDKの壁はすべてアイボリー色で柔らかく明るい空間に。
キッチンの奥がパントリーとちょっとした作業部屋、廊下の右奥はベッドルーム。
グレー壁の奥の寝室スペースの壁にプロジェクターで映像を映してミニシアターにもなる寝室に。
キッチンからリビングスペースを望む。壁の左側は、仕切りカーテンをつけて寝室になる予定。
寝室の入り口脇に取り付けられたライトはHさんのもの。
木製のオリジナル室内ドアにはアンティークの取っ手をつけて。
リビングルームより、寝室、廊下、パントリーを望む。
オーク無垢材のフレンチヘリンボーン床は、長年Hさんが描いてきた夢のひとつ。
パントリー&作業部屋の入り口はアーチ型。
寝室の収納には趣味の着物やアクセサリーのパーツが入るようたっぷりした大きさに。
パントリーからダイニングを望む。南向きの開口部からたっぷりと光が差し込む。
大好きなアルチザンタイルは洗面所に。
玄関から廊下へ上がるルートのほか、勝手口へ抜けられるユニークな間取りに。
淡いグレーを基調とした玄関&洗面所から、アイボリー基調のLDK&ベッドルームへ。
玄関横の小部屋にはこれまで集めてきたアンティーク家具たちを置く予定。




